幼児向け通信教育は、子どもの成長や学力に大きな影響を与えます。
しかし、種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまうこともありませんか?
この記事では、幼児向け通信教育の種類や特徴を徹底比較して、あなたにぴったりの教材を見つける方法をお教えします。
英語・工作・絵画・科学・算数などの内容や、教材の届くスケジュールや添削の有無などのシステムの違いもわかりやすく解説します。
幼児教育に興味がある方はぜひご覧ください。
幼児向け通信教育の種類
カリキュラムの違い
幼児向け通信教育は、就学前の最低限の準備をしてくれるものですが、その方法は教材によって違います。一番の大きな特徴の違いはカリキュラムです。
例えば、「ひらがな」を学ぶときに、読みを暗記させるスタイルと、語彙力を増やすことを優先させるスタイルがあります。総合講座でも英語が学べるこどもちゃれんじのように、目立った違いがある教材もあります。
添削(提出課題)のありなし
未就学児向けの通信教育でも「添削(提出課題)」のある講座もあります。ただただ、毎月受け取って、なんとなくこなすよりも、先生に提出してお返事がくると、やりがいもあります。
デメリットとしては、添削サービスのある講座は、受講料も高めです。
教材が届くシステムの違い
教材が届くシステムは、大きく分けてまとめて届くスタイルと毎月届くスタイルに分かれます。
毎月届くものでも、学年や年齢に合わせて届くものから、年齢に関係なく分割形式で届くものまであります。わんこそばのように、答案を提出した分だけ届く教材もあります。
スタイルとしては、毎月届くシステムのほうが一般的です。
対象年齢の違い
対象年齢は、教材によって異なります。一番低年齢向けのものですと、0歳から対象としている教材もあります。胎教というものもありますね。
鉛筆を握ってお勉強に近い形式の教材は、年少向け(3~4歳)を対象にしたものが多いです。
英語・工作・絵画・科学・算数など内容の特徴
理数系(科学・算数)に力を入れている幼児向け通信教育
理数系(科学・算数)に興味がある子どもや、中学受験を考えている親御さんにおすすめの幼児向け通信教育を紹介します。
こどもちゃれんじ~サイエンスプラス~
こどもちゃれんじのオプション教材に「サイエンスプラス」というものがあります。科学実験ができるサイエンスコースが受講できます。
対象はすてっぷ(年中)とじゃんぷ(年長)の2学年です。「われないしゃぼんだま」「磁石」「色水実験」「野菜栽培」など、実験のキットが隔月で届きます。
こどもちゃれんじ会員以外の人でも、サイエンスキットだけ受講することもできます。
- 非会員受講料:1,676円/回
- 会員受講料:1,090円/回
Z会幼児コース
Z会幼児コースの実験は、工作課題として組み込まれています。手作りおもちゃで知育あそびのような課題ですが、中学受験で出題される問題の原体験につながっています。ただ、反応を面白がるのではなく、この先に続くまなびの種になる内容です。
小学生以上が対象になりますが、Z会ならプログラミング講座もあります。レゴブロックを使った本格的なプログラミングが学べます。

モコモコゼミ
モコモコゼミは、中学受験の名門「SAPIX(サピックス)ピグマ」と提携している、こぐま会の通信教育です。通常の学年別コース(年少・年中・年長)などのほか、「算数強化トレーニング かんがえるさんすう」という算数に特化したコースがあります。
12ヶ月、1年間の独立したコースになっていて、申込みできる年齢は決まっていません。かずが得意なら幼児でも受講でき、小学生以上でも申し込めます。一年間の受講で、四則演算のマスターをゴールとしているシンプルな教材です。
中学受験を視野に入れているなら、自宅学習で取り組んでおきたい内容です。
→ 算数強化トレーニング「かんがえるさんすう」のページを詳しく見る
RISUきっず

RISUきっずは、タブレット教材のRISU(リス)の幼児向けコースです。無学年制のシステムなので、先取り学習をしたい人にピッタリです。
幼児コースでも、進み具合によっては小学生レベルの算数問題に取り組むことも可能です。シンプルな問題を繰り返し取り組める教材です。
英語に力を入れている幼児向け通信教育
英語に興味がある子どもや、英語教育を早めに始めたい親御さんにおすすめの幼児向け通信教育を紹介します。
こどもちゃれんじ
こどもちゃれんじは、通常の講座内容に英語が組み込まれています。さらにステップアップした内容が良ければ「こどもちゃれんじEnglish」を副教材としてとることもできます。
他の英語専門教材に比べると、内容は薄いですが、英語に慣らしてあげたい程度であれば、これだけで十分です。英語も学べると考えると、コスパはとても良いです。
スマイルゼミ
スマイルゼミは、タブレット学習の通信教育です。未就学児の英語学習なら、アルファベットを見るだけのアナログ学習よりも、見たり聞いたりする学習方法のほうが身につきやすいです。
その点、スマイルゼミは、ネイティブの音声を聞きながら学べます。また、子どもの声を録音する機能もあるので、発音練習にも役立ちます。
芸術系(工作・絵画)に力をいれている幼児向け通信教育
芸術系(工作・絵画)に興味がある子どもや、創造力や表現力を育てたい親御さんにおすすめの幼児向け通信教育を紹介します。
こどもちゃれんじ~表現プラス~
こどもちゃれんじのオプション教材に「表現プラス」というものがあります。通常の教材に加えて、工作に特化したワークがついてきます。
サイエンスプラスと同じく、会員以外でも「表現プラス」のみ受講することもできます。
- 非会員受講料:838円/回
- 会員受講料:545円/回
臨床美術の通信教育
ここまでで紹介した通信教育とは別のものになりますが「臨床美術」の通信講座があります。レッジョ・エミリアメソッドのような本格的なものではありません。
特に子ども向けに特化してませんが、子どもでも取り組める内容です。添削サービスがないので、作りっぱなしになってしまいますが、自由な発想で創作する楽しさを学べます。親子で取り組むのも面白そうです。
幼児向け通信教育の届くスケジュールとシステム
幼児向け通信教育の届くスケジュールとシステムは、教材によって異なります。大きく分けてまとめて届く教材と毎月届く教材に分かれます。
まとめて届く教材
契約をすると、教材がまとめて全て届くものがあります。例えば英語教材の「ディズニー英語システム(DWE)」などがそうです。

分割では届かずに、購入した教材が一式届きます。子どもの習得具合を見ながら、ちょうどよい教材を与えなくてはいけないので手間がかかります。好きな順に好きな教材から取り組みたい人におすすめです。
学年に合わせて毎月届く教材
学年に合わせて毎月届く教材は、以下のようなものがあります。
- こどもちゃれんじ
- こどもちゃれんじEnglish
- ポピー
- Z会
- モコモコゼミ
- スマイルゼミ
これらの教材は、入会時期に関わらず、「学年+◯月号」という決まった教材が届きます。在庫があればバックナンバーを取り寄せることもできますが、あまりそういった使い方はしません。
兄弟がいる場合、教材の内容が変わっていることもあります。
年齢に関係なく毎月届く教材
年齢に関係なく毎月届く教材は、以下のようなものがあります。
- ポピーKidsEnglish
- プログラミング教材:Z会
この教材は、12回分、24回分という回数の決まりのみある教材です。対象年齢もおおまかに決められていて、いつ始めても同じ教材が届きます。一度に届かないので、新しい教材が届くたびに新鮮な気持ちで取り組めます。
求める受講スタイルと内容で決める!

幼児向け通信教育は似たような内容に見えますが、意外と違いは大きいです。まずは、家庭学習に何を求めているかを考えてみてください。それによって、家庭に合った教材が見つかります。
中学受験を考えるならZ会
中学受験を視野に入れているなら、Z会がおすすめです。Z会は、幼児から小学生までのコースがあります。工作や実験などもありますが、基本的には学力向上に重点を置いています。添削サービスも充実しています。

英語も工作も実験も全部欲しいならこどもちゃれんじ
英語も工作も実験も全部欲しいなら、こどもちゃれんじがバランス良くそろっています。こどもちゃれんじは、年少から小学生までのコースがあります。英語は通常の教材に組み込まれていますが、オプションで「こどもちゃれんじEnglish」も受講できます。工作や実験は「表現プラス」や「サイエンスプラス」というオプション教材で楽しめます。

お試し教材をひと通り取り寄せて相性チェックすると良いですよ~!
幼児向け通信教育は、お試し教材を取り寄せることができます。お試し教材は、無料や格安で手に入れることができます。お試し教材をひと通り取り寄せて、子どもの反応や自分の感想を見てみましょう。相性チェックすることで、最終的な選択に役立ちます。







